仮面下の溺愛ケモノ
「無理。私もう今日引きこもる」
「いや、学校に来てる時点で引き篭ってないから」
「……あ、もう私帰りに事故るわ」
「なに?また占い?笑」
「さくらって本当に占いとかに左右されるよね~笑」
さ「ぐ…っだって…この前の星座占いで最下位だった時に……」
「あー車で水掛けられたってやつね」
さ「そ、それまでは!」
「階段から落ちたり、スカートパンツにINしてたり~?あとは~?」
さ「やっぱり呪われてるのかも」
「あはは!単純で可愛いなぁ、さくらは」
今日私の運勢は最下位。
最下位なんて滅多に来ないはずなのに、結構な頻度で来てるのは何故?
今まで占いで最下位の日は絶対何か起きてた。
絶対呪われてる。
教室で怯える私を囲みながら笑うのはギャルのゆん、メガネが似合う愛子。
高校に入ってから仲良くなったのか?って思うレベルでめちゃくちゃ仲良い。
特に何かきっかけがあった訳じゃないのに、大人になってもきっと関わってそうなぐらい信用がある2人。
ゆ「てか、そんなの言ったら私だって昨日最下位だったしぃー」
愛「私は順番的にそろそろかな?」
ゆ「テレビ見るのやめな?そんなので自分の1日縛られるの嫌じゃない?」
さ「だから見ないようにしてるのに!お父さんが!家出る前に絶対言ってくるの!しかも最下位の日だけ!嫌がらせ!」
愛「あはは。さくらの家族って本当に仲良いよね。笑」
ゆ「わかるーお父さんってもうJKじゃね?ってレベルで可愛くない?笑」
さ「やだよ!たまに私の化粧に口出してくるんだよ?!あんたの顔にはその色は似合わない!とか!まじでJKだよ!」
ゆ「あはは!まじ最高!まじ話し合うし最高」
愛「あ、さくら、先生」
さ「…んぇ」
「長谷部!お前今日日直だろ。なに職員室スルーしてんだ」
さ「…ぁあ。はいはい。絶対今この教室来るタイミングで荷物持ってこれただろ」
「反抗期か。高校生になった途端に反抗期か?」
さ「うざ。さっさと歩け」