仮面下の溺愛ケモノ
高校に上がってから初めて担任になったのはこの飯田先生。
まだ若い先生だからか、色々気が合う部分もあり、友達みたいだし生徒からも人気者。
因みに男子いわく性癖が凄くて未だに独身らしい。
さ「可哀想な人」
「え、なに?俺に言ってんの?」
さ「その性癖、治せないの?」
「あ、出たー。噂信じちゃうタイプ?あんなの嘘に決まってるじゃーん☆」
さ「あ、うん。嫌われる理由今ので理解した」
ピストル型の指を私の頭に突きつけてきて思いっきりお尻を蹴りあげた。
痛い!と叫ぶ飯田先生を放置して一限から使う資料を先生の机から奪い取った。
さ「私呼びに来る時に絶対持ってこれた量」
飯「えーまだ言うー?こうやって話し合う事もやっぱり教師と生徒として大事だとおも…あれーいつの間にか独り言!」
だらだら話す飯田先生を放置してさっさと教室に戻る。
地味に遠いからただの嫌がらせな気しかしない。
まだ一限始まる前だから今来た生徒や体操着に着替えた生徒や、色んな生徒が廊下を歩いたり走ったりしている。
全然真面目に制服を着ていない私より更に短いスカートにした女の子にはついつい目がいってしまう。
さ(パンツ見えないのかな)
ワカ〇ちゃんみたいにパンツ見えるんじゃないの?ってぐらい短いスカートの人って気にならないのかな?
誘惑ポイント?
「あはーまじ?それ強くね?」
「そー!だから俺は最強説」
「いや、それはダサい(笑)」
その中でも一際人目を引く集団。
3年生じゃなくて2年生。
銀髪の人や金髪の人、真っ赤な髪の毛の集団。
うちの学校はだいぶ校則は緩いから自由に近いけど…
正直関わりたくない人間って事は直感で感じる。
「はは。お前は本当に馬鹿で好きだわ」
こんな集団だけど顔は良いから女子からは隠れて人気があったりもする。
喧嘩は良くしてるのは有名だけど、それを抑えても顔の良さが勝つらしい。
だから媚びを売る女子も居たり、なんとか輪に入ろうと必死な人も居たりする。
因みに私もゆん達は関わりたくない部類の人間だから、騒いだり何もせず無関心で過ごしている。