仮面下の溺愛ケモノ







その後北谷の顔を弄られながらも授業は進んで行った。


帰る頃には北谷の顔のインクも朝よりは薄らとしてしていた。




さ「愛子は?」


ゆ「んー?彼ピじゃね?」


さ「いいなぁ。あの二人中学からだよね?」


ゆ「らしいねー」


さ「ゆんはー?彼氏居そう」


ゆ「ないねー。今私は男より美容優先したいから」


さ「やだ、大人」


ゆ「ふ。まぁ、さくらには聞くまでもないか」


さ「あ!傷付いた!」





放課後。

携帯を弄るゆんは意地悪く笑って、じゃぁね~と言ってカバンを持ってさっさと帰って行った。

愛子を待つか悩んだけど、多分彼氏と帰るだろうから、私も荷物を持って帰ることにした。



廊下を歩いて下駄箱を通り過ぎた時。

あの2年生達が楽しそうに笑いながら私の前を歩いていた。

勝手な偏見だけど、こういう人達はキツい香水を使ってるイメージだったけど、隣を通り過ぎた時漂ってきたのはとてもいい匂い。




嘘。と思って振り返るとばっちり2年生と目が合ったから慌てて目を逸らして走って帰った。














< 6 / 14 >

この作品をシェア

pagetop