仮面下の溺愛ケモノ
さ「ただいまー」
家に帰ると丁度パパが仕事の準備をしていて、リビングでバタバタ走り回っていた。
さ「今日夜勤だったっけ」
パ「いや、休みだったんだけど…」
さ「そかぁ。私もこの後バイト行ってくるね」
パ「さくらちゃん…無理にバイトしなくてもお金に困ることはないんだよ?パパしっかり働いてるし」
さ「だって…いつかさ、私が結婚した時にパパに淋しい思いさせたくないからさ…その為には今から働けるだけ働いてお金貯めないと…」
パ「さくらちゃん…っ!パパとの同居をもう既に考えてくれてるなんて…っ」
さ「いや、同居はしないよ。絶対無理。いや」
パ「え…え?だって今…」
さ「パパ。いい施設に入れてあげるからね。その為に私頑張るからね」
パ「……っさくらちゃんんんんん?!」
さ「お仕事頑張ってね☆」
驚愕した顔のパパにカバンを渡してそのまま外に押しやった。
沢山頑張ってくれてるパパにはいい所に入っていい生活送って欲しいからね。
私が嫁いで1人で淋しい思いしないように…
私もバイトの服をカバンに詰め込んで制服のままバイト先に向かった。
バイト先は家から徒歩15分程の所のボクシングジム。
パパの知り合いの人の所でそこで受付をしている。
別にボクシングは興味無いけど時給いいし、見てるのも楽しいし、テレビも付いてるからあっという間に時間が過ぎるから楽しみながら働けれてる。