今日夏ちゃんは今日もカワイイ
今日夏ちゃんは今日もカワイイ
今日夏ちゃんは今日もカワイイ
「うん!今日もカワイイ〜」
今日夏は言った。メイクの最終仕上げに取り掛かっているところである。
最後にもう一度まつ毛を上げ、桃色のリップを塗る。
「今日もカワイイ今日夏ちゃん」の完成である。
*・゜゚・*:.。..。.:*・'・*:.。. .。.:*・゜゚・**・゜゚・*
私が教室に入ると、いつもの光景が広がっていた。
クラスで一番おとなしい小山内さんを、ギャル達がいじめている光景。
「何も喋れねぇのかよ〜」
「まじウケるんですけど」
「は〜いはい、ストップストップ!カワイくないよ〜」
仲裁に入ると、ギャル達は「げっ、今日夏じゃん」と言って何処かへいった。
後ろ姿を見送りながら、席についたままの小山内さんを見る。
長い黒髪に、分厚い眼鏡。the・地味子といった感じだ。
「あの…今日も、ありがとうございました」
いつもの台詞。
「今日夏ちゃん、友達になってくれませんか」
…え?
小山内さんから聞いたこともない文章に驚きつつも、返事をしようと口を開いた………
…そのとき。
ギャルが戻ってきた。
「今日夏、うちらと友達になろうよ」
「そんなやつよりさ〜」
ギャル達の言葉にカチンとくる。言い返してやりますか。
「え〜、遠慮しとくよ〜」
「は?」
明らかに困惑した様子のギャル。断られるとは思ってなかったみたいだね。
「ぶりっ子のくせに調子乗んなよ!」
ようやく意味を理解したらしいギャルに怒鳴られた。
クラス中の視線がこちらに向く。
「私、自分にカワイさを求めてないし」
「自分が好きなものを外見で表してるだけ」
なんか文句ある?と言うと、ギャル達は口をパクパクさせて出ていった。
魚みたいでカワイかった、と私は思った。
*・゜゚・*:.。..。.:*・'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
ギャルが出ていくのを見送った後、今日夏は言った。
「友達になろっか!小山内さん!」
小山内は思った。
「…やっぱり、今日夏ちゃんは今日もカワイイ」
今日夏は言った。メイクの最終仕上げに取り掛かっているところである。
最後にもう一度まつ毛を上げ、桃色のリップを塗る。
「今日もカワイイ今日夏ちゃん」の完成である。
*・゜゚・*:.。..。.:*・'・*:.。. .。.:*・゜゚・**・゜゚・*
私が教室に入ると、いつもの光景が広がっていた。
クラスで一番おとなしい小山内さんを、ギャル達がいじめている光景。
「何も喋れねぇのかよ〜」
「まじウケるんですけど」
「は〜いはい、ストップストップ!カワイくないよ〜」
仲裁に入ると、ギャル達は「げっ、今日夏じゃん」と言って何処かへいった。
後ろ姿を見送りながら、席についたままの小山内さんを見る。
長い黒髪に、分厚い眼鏡。the・地味子といった感じだ。
「あの…今日も、ありがとうございました」
いつもの台詞。
「今日夏ちゃん、友達になってくれませんか」
…え?
小山内さんから聞いたこともない文章に驚きつつも、返事をしようと口を開いた………
…そのとき。
ギャルが戻ってきた。
「今日夏、うちらと友達になろうよ」
「そんなやつよりさ〜」
ギャル達の言葉にカチンとくる。言い返してやりますか。
「え〜、遠慮しとくよ〜」
「は?」
明らかに困惑した様子のギャル。断られるとは思ってなかったみたいだね。
「ぶりっ子のくせに調子乗んなよ!」
ようやく意味を理解したらしいギャルに怒鳴られた。
クラス中の視線がこちらに向く。
「私、自分にカワイさを求めてないし」
「自分が好きなものを外見で表してるだけ」
なんか文句ある?と言うと、ギャル達は口をパクパクさせて出ていった。
魚みたいでカワイかった、と私は思った。
*・゜゚・*:.。..。.:*・'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
ギャルが出ていくのを見送った後、今日夏は言った。
「友達になろっか!小山内さん!」
小山内は思った。
「…やっぱり、今日夏ちゃんは今日もカワイイ」
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