グリフォンの恋人・序章・エピソード0
オーギュストは、ミルラとの会話に
戸惑いと軽い高揚感を感じていた。
「ああ、私は、ワインをたしなみますが・・」
ミルラは木炭で汚れた指を、
ぱちんと鳴らした。
「ワイン!いいですね。
貴腐ワイン飲んだことあります?
甘くておいしくて。
それでは、次の質問です!」
木炭を素早く動かしながら、
ミルラは、しりとり遊びを続けるらしい。
コンコン
ノックの音がした。
「神官様、お客様がお見えですが」
先ほどの事務官が顔をのぞかせて、
声をかけた。
「ああ、わかりました。
今日はこれでおしまいですね。」
オーギュストが答える前に、
ミルラが先に返事をした。
そして、手早く画材を、大きなバックに突っ込んだ。
「先に客室に案内をしてください。
私は着替えをしてから、行きます」
いつもの冷静な口調で、
オーギュストが答えると、
事務官は一礼して退出した。
ミルラは心配げに、
手をもじもじと、スカートを握りしめるようにして聞いた。
「次は・・いつこちらに、
お伺いすればいいでしょうか?
まだ、いくつかのパターンで
描きたいと思うのですか・・・」
オーギュストは、やはり窓の光が逆光になっているので、
表情がわからない。
戸惑いと軽い高揚感を感じていた。
「ああ、私は、ワインをたしなみますが・・」
ミルラは木炭で汚れた指を、
ぱちんと鳴らした。
「ワイン!いいですね。
貴腐ワイン飲んだことあります?
甘くておいしくて。
それでは、次の質問です!」
木炭を素早く動かしながら、
ミルラは、しりとり遊びを続けるらしい。
コンコン
ノックの音がした。
「神官様、お客様がお見えですが」
先ほどの事務官が顔をのぞかせて、
声をかけた。
「ああ、わかりました。
今日はこれでおしまいですね。」
オーギュストが答える前に、
ミルラが先に返事をした。
そして、手早く画材を、大きなバックに突っ込んだ。
「先に客室に案内をしてください。
私は着替えをしてから、行きます」
いつもの冷静な口調で、
オーギュストが答えると、
事務官は一礼して退出した。
ミルラは心配げに、
手をもじもじと、スカートを握りしめるようにして聞いた。
「次は・・いつこちらに、
お伺いすればいいでしょうか?
まだ、いくつかのパターンで
描きたいと思うのですか・・・」
オーギュストは、やはり窓の光が逆光になっているので、
表情がわからない。