俺だけのお姫様
日曜日
「慎太郎、どこいくの?」
「美夜がよーく知ってるとこだよ」
「…?」
「あ、ここ…」
「美夜、ちょっと待ってて」
「うん…?」
「わぁ…っ」
「ちょうど10年だから、改めて」
何か不安があるのかもしれない
それもまるごとおれが傍で支えたい
「美夜、大好きだよ」
「慎太郎…」
「まだ子供だけどさ、美夜のこと守っていきたいし、支えたい。ずっと変わらない俺の気持ち、受け取ってくれる?」
「……慎太郎、私…」