銀色ネコの憂鬱
「へぇ、おめでたいね。」
「女の子だって。超〜〜〜かわいいですよね。」
「え、うん、普通に。」
二人をよく知る菫と、香魚子には会ったことすらない蓮司のテンションには当然ながら差がある。
「出産祝い何がいいかな〜。あの二人、センスの塊みたいな夫婦だから贈り物は毎回緊張しちゃうんですよね。まぁなんでも喜んでくれるんですけど。それにしてもかわいいなぁ。」
自分のことのように喜ぶ菫に、蓮司の頬も緩む。
「お祝いになんか描こうか?家に飾りやすい小さいやつ。」
蓮司が言った。
「だってアユさんて、一澤 蓮司の絵が好きなんでしょ?」
「え!本当に!?それ絶対喜ぶと思う!」
「お祝いだったら花がいいかな。何が好きかわかる?」
「ミモザ!」
菫が即答する。
「ミモザって会社の名前じゃん。」
「うちの社名って社長の名前にも由来してるんですけど、二人ともミモザが好きなんです。」
「わかった、ミモザね。」
蓮司は笑って了承した。
「あ、でも…ちょっと悔しい…」
菫が呟いた。
「他の人のために描くから?」
「ううん、香魚さんを喜ばせるのが私じゃなくて蓮司だから。」
菫は唇を尖らせた。
「何それ。スミレちゃんと付き合ってなかったら描かないけど。」
蓮司は苦笑いした。
「女の子だって。超〜〜〜かわいいですよね。」
「え、うん、普通に。」
二人をよく知る菫と、香魚子には会ったことすらない蓮司のテンションには当然ながら差がある。
「出産祝い何がいいかな〜。あの二人、センスの塊みたいな夫婦だから贈り物は毎回緊張しちゃうんですよね。まぁなんでも喜んでくれるんですけど。それにしてもかわいいなぁ。」
自分のことのように喜ぶ菫に、蓮司の頬も緩む。
「お祝いになんか描こうか?家に飾りやすい小さいやつ。」
蓮司が言った。
「だってアユさんて、一澤 蓮司の絵が好きなんでしょ?」
「え!本当に!?それ絶対喜ぶと思う!」
「お祝いだったら花がいいかな。何が好きかわかる?」
「ミモザ!」
菫が即答する。
「ミモザって会社の名前じゃん。」
「うちの社名って社長の名前にも由来してるんですけど、二人ともミモザが好きなんです。」
「わかった、ミモザね。」
蓮司は笑って了承した。
「あ、でも…ちょっと悔しい…」
菫が呟いた。
「他の人のために描くから?」
「ううん、香魚さんを喜ばせるのが私じゃなくて蓮司だから。」
菫は唇を尖らせた。
「何それ。スミレちゃんと付き合ってなかったら描かないけど。」
蓮司は苦笑いした。