銀色ネコの憂鬱
第17話 来訪者
蓮司の商品は発売してからも店頭で好調な動きを見せていた。
バイヤーの乾の提案通り、カンズでは主要な店舗で一澤 蓮司の商品フェアが展開された。
「ハンドクリームとリップ買っちゃった。」
アトリエで、菫は買ったものを蓮司に自慢気に見せた。
「え、サンプル貰ってるからあげるのに。俺は使わないし。」
菫は首をぶんぶん振って拒否した。
「かわいいものにはお金出したいの。ハンカチもかわいかったから、次にお店に行ったら買うんだ〜。」
菫は満足気だ。
「でもすごいね。お店に行ったらいろんな商品が並んでるからびっくりしちゃった。しかもオシャレなブランドばっかり。」
「暇人だと思ってた?」
「そんな風に思ってたわけじゃないけど…」
バツが悪そうな菫の表情に、蓮司は笑った。
「スミレちゃん以外とはだいたいメールでやりとりしてるから、これでも家で仕事してるんだよ。スマイリーも養わなきゃいけないしね。」
(…すごいなぁ…。)
蓮司の活躍ぶりを見て、菫の中で個展をひらいて欲しいという気持ちが益々高まっていた。
バイヤーの乾の提案通り、カンズでは主要な店舗で一澤 蓮司の商品フェアが展開された。
「ハンドクリームとリップ買っちゃった。」
アトリエで、菫は買ったものを蓮司に自慢気に見せた。
「え、サンプル貰ってるからあげるのに。俺は使わないし。」
菫は首をぶんぶん振って拒否した。
「かわいいものにはお金出したいの。ハンカチもかわいかったから、次にお店に行ったら買うんだ〜。」
菫は満足気だ。
「でもすごいね。お店に行ったらいろんな商品が並んでるからびっくりしちゃった。しかもオシャレなブランドばっかり。」
「暇人だと思ってた?」
「そんな風に思ってたわけじゃないけど…」
バツが悪そうな菫の表情に、蓮司は笑った。
「スミレちゃん以外とはだいたいメールでやりとりしてるから、これでも家で仕事してるんだよ。スマイリーも養わなきゃいけないしね。」
(…すごいなぁ…。)
蓮司の活躍ぶりを見て、菫の中で個展をひらいて欲しいという気持ちが益々高まっていた。