銀色ネコの憂鬱
「香魚さんも行くってLIMEくれたよ、社長と一緒にって。その日は私も行きたいな。」
「本当?初アユさんだ。」
「準備は順調?」
菫はスマイリーをひざに乗せて、撫でながら聞いた。
「順調だけど、まだ額縁のオーダーとかしなくちゃいけないからやる事は多い。あ、やべ…キャプションも作んないと…」
「個展の準備って大変なんだね。」
「うん、まあ自由にできるから楽しいけどね。スミレちゃん次の休みに額縁のオーダー行くの着いてきてよ。」
「いいけど、外出れるの?」
「嫌だけど…額縁は絶対実物見たいし、スミレちゃんに額縁選んで欲しい絵もあるから。」
蓮司は今から憂鬱そうな顔をしている。
次の土曜日、菫と蓮司は大きな画材屋のある街に出かけた。
「スミレちゃん連れてると声かけられない。快適。」
蓮司は上機嫌で言った。
(こんな…銀髪で背が高くて丸サングラスに柄シャツの人に声かけられる人がいる方が信じられない…)
菫は蓮司と初めて会った時の少し怖かった印象を思い出した。
———ふふっ
「何笑ってんの?」
「なんでもない。」
「本当?初アユさんだ。」
「準備は順調?」
菫はスマイリーをひざに乗せて、撫でながら聞いた。
「順調だけど、まだ額縁のオーダーとかしなくちゃいけないからやる事は多い。あ、やべ…キャプションも作んないと…」
「個展の準備って大変なんだね。」
「うん、まあ自由にできるから楽しいけどね。スミレちゃん次の休みに額縁のオーダー行くの着いてきてよ。」
「いいけど、外出れるの?」
「嫌だけど…額縁は絶対実物見たいし、スミレちゃんに額縁選んで欲しい絵もあるから。」
蓮司は今から憂鬱そうな顔をしている。
次の土曜日、菫と蓮司は大きな画材屋のある街に出かけた。
「スミレちゃん連れてると声かけられない。快適。」
蓮司は上機嫌で言った。
(こんな…銀髪で背が高くて丸サングラスに柄シャツの人に声かけられる人がいる方が信じられない…)
菫は蓮司と初めて会った時の少し怖かった印象を思い出した。
———ふふっ
「何笑ってんの?」
「なんでもない。」