銀色ネコの憂鬱
「前にも描いたけど、今回はスミレちゃんのこと考えながら描いた。」
「私のこと?」
「うん。前は知らなかったいろんな表情とかね。スミレちゃんの好きなところをいっぱい思い浮かべた。」
「……なんか…恥ずかしい…」
菫は嬉しさと気恥ずかしさが入り混じった表情をした。
「前に描いた絵を見せたときと全然反応が違うね。」
蓮司は笑った。
「だって…」
「そうやってスミレちゃんが変わっていくところ、これからもずっと見てたい。」
そう言って、蓮司は壁からスミレの絵を外すと、絵の裏から小さな箱を取り出した。
「え…」
「今回の個展は、絶対に一番最初にスミレちゃんに見てほしかった。スミレちゃんがいなかったら、個展もひらいてないどころか…絵も描いてなかったかもしれないから。」
「そんな…大袈裟だよ…」
蓮司は首を横に振ると、箱を開けて菫に差し出した。
「え、これ…」
箱の中には指輪が輝いていた。
「スミレちゃん、これからもずっと一緒にいてほしい。俺と結婚してくれない?」
「……え…え………私…でいいの?」
「スミレちゃんがいい。スミレちゃんがいて、スマイリーがいるのがいい。」
菫は涙で潤んだ瞳で笑って頷いた。
「私も。蓮司がいて、スマイリーがいるのがいい。」
「私のこと?」
「うん。前は知らなかったいろんな表情とかね。スミレちゃんの好きなところをいっぱい思い浮かべた。」
「……なんか…恥ずかしい…」
菫は嬉しさと気恥ずかしさが入り混じった表情をした。
「前に描いた絵を見せたときと全然反応が違うね。」
蓮司は笑った。
「だって…」
「そうやってスミレちゃんが変わっていくところ、これからもずっと見てたい。」
そう言って、蓮司は壁からスミレの絵を外すと、絵の裏から小さな箱を取り出した。
「え…」
「今回の個展は、絶対に一番最初にスミレちゃんに見てほしかった。スミレちゃんがいなかったら、個展もひらいてないどころか…絵も描いてなかったかもしれないから。」
「そんな…大袈裟だよ…」
蓮司は首を横に振ると、箱を開けて菫に差し出した。
「え、これ…」
箱の中には指輪が輝いていた。
「スミレちゃん、これからもずっと一緒にいてほしい。俺と結婚してくれない?」
「……え…え………私…でいいの?」
「スミレちゃんがいい。スミレちゃんがいて、スマイリーがいるのがいい。」
菫は涙で潤んだ瞳で笑って頷いた。
「私も。蓮司がいて、スマイリーがいるのがいい。」