銀色ネコの憂鬱
日曜日 朝
「スミレちゃんのご両親に挨拶しないとね。」
「え…あ、うん…そうだね…。蓮司のご両親にも…」
アメリカ行きの話ではなく、結婚の話をする蓮司に戸惑ってしまう。
「スミレちゃんの親って厳しい?うちは放任主義だけど。」
「うーん…厳しくはないと思うけど…」
「大事に育てられてそうだからなぁ…銀髪やめようかな。」
「え!そんな…サクラの色なんでしょ?絶対やめたくないって言ってたのに。」
「スミレちゃんのためだし。」
(私のため…)
「結婚式とかもさ、スミレちゃんがやりたいこと全部やろう。」
「やりたいこと…うーん…」
菫は結婚式を想像してみた。
「やりたいことは特にないかも。自分が結婚するってあんまりリアルに想像したことなかったから。」
菫は苦笑いした。
「今から考えればいいよ。スミレちゃんならどんなドレスも似合うだろうけど、せっかくだからオーダーしよう。俺がデザインしたい。」
蓮司は優しく笑う。
「一澤 蓮司にウェディングドレスのデザインしてもらえるなんて…夢にも思わなかった。」
菫は微笑んだ。
「スミレちゃんのためにデザインできるって嬉しいよ。」
「………」
「個展も明日で終わりだから、終わったらゆっくり話そう。」
「うん…。」
「絵はほとんど売れたし、売れた絵の発送作業は卯野さんのところでやってくれるから片付けはかなりラクそうなんだよね。」
「絵、ほとんど売れたんだ。」
「うん。」
「………」
「スミレちゃんのご両親に挨拶しないとね。」
「え…あ、うん…そうだね…。蓮司のご両親にも…」
アメリカ行きの話ではなく、結婚の話をする蓮司に戸惑ってしまう。
「スミレちゃんの親って厳しい?うちは放任主義だけど。」
「うーん…厳しくはないと思うけど…」
「大事に育てられてそうだからなぁ…銀髪やめようかな。」
「え!そんな…サクラの色なんでしょ?絶対やめたくないって言ってたのに。」
「スミレちゃんのためだし。」
(私のため…)
「結婚式とかもさ、スミレちゃんがやりたいこと全部やろう。」
「やりたいこと…うーん…」
菫は結婚式を想像してみた。
「やりたいことは特にないかも。自分が結婚するってあんまりリアルに想像したことなかったから。」
菫は苦笑いした。
「今から考えればいいよ。スミレちゃんならどんなドレスも似合うだろうけど、せっかくだからオーダーしよう。俺がデザインしたい。」
蓮司は優しく笑う。
「一澤 蓮司にウェディングドレスのデザインしてもらえるなんて…夢にも思わなかった。」
菫は微笑んだ。
「スミレちゃんのためにデザインできるって嬉しいよ。」
「………」
「個展も明日で終わりだから、終わったらゆっくり話そう。」
「うん…。」
「絵はほとんど売れたし、売れた絵の発送作業は卯野さんのところでやってくれるから片付けはかなりラクそうなんだよね。」
「絵、ほとんど売れたんだ。」
「うん。」
「………」