俺様社長は純情な田舎娘を溺愛する 〜その後のエピソード〜
翔は本当に10分で到着してキッチンカーに駆け寄る。

その姿を見つけて果穂も待ちきれず、施錠を開けて翔に走り寄り抱きつく。

「もう大丈夫だ。安心して、
…泣かなくていい。」
力強く抱きしめてくれる翔さんの胸で、大きく息を吐きやっと緊張が溶ける。

後から駆けつけた運転手も手伝って、
後片付けを終え、私はキッチンカーの助手席に乗せられ帰路に着く。

「…お仕事は、大丈夫?」

「気にしなくていい。
新田が何とかしてくれるから大丈夫だ。」
そう言って、翔さんは頭を優しく撫でてくれる。

何があったか深くは聞かないでいてくれる。

そんな彼の優しさにホッと安堵して、震えが引いていくのを感じる。  

途端に睡魔が襲ってくるから、ゲンキンな自分に呆れてしまう。
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