俺様社長は純情な田舎娘を溺愛する 〜その後のエピソード〜
「社長、果穂さんは親睦会に呼ばないのですか?」

「宮崎夫妻が来るのを分かってて、果穂を呼べる訳ないだろ。」

「でも、ある意味、牽制するには良い機会ですよ。
さっさと対面してクリアにすれば良いのに、まったく、果穂さんが絡むと貴方らしくも無い。」
呆れ顔で、新田が言う。

そう出来れば良いが…
果穂が表に晒されて、俺のせいで怖い思いをするのは心が痛む。

「果穂さんに相談すべきでは?
夫婦の問題は夫婦で解決すべきです。」
新田から正論を言われバツが悪い。

「元はと言えば、俺が恨みをかったからだしな…。」

「果穂さんに話すべきです。
社長は、過保護に囲い過ぎです。
果穂さんはきっと、守られてる事を心苦しく思ってるはずですよ。」

果穂を巻き込む事に躊躇があるのは俺自身だ。
果穂がどう思ってるのかは聞いていない。

「お前、時々正論吐くよな…。」

「普段の社長だったら、そうするだろうって思うだけですよ。」

普段の俺か……。
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