俺様社長は純情な田舎娘を溺愛する　〜その後のエピソード〜
今夜、このパーティには雅也と優斗も招待されていた。
ちょうど良いと新田が、2人を巻き込む事を提案してきた。

会社の為にも宮崎夫妻の目的を探り、
早期解決させるべきだと俺も判断した。

恨みを買うべきなのは俺であって、会社であるべきだ。果穂では無い。

もう二度と果穂との接触は許さないと、
森元にはつかず離れず朝から果穂を護衛してもらっている。

まだ夫妻からの接触は無い。

スマホに雅也から連絡が入る。

夫妻が別々に行動し始めて、旦那の方は優斗が妻の方を雅也が監視しているらしい。

一度、雅也は妻の麻里奈から接触があって、
俺が何処にいるか聞かれたらしいが……。

果穂には、夫妻との関係を包み隠さず話したが…思いのほか反応が薄くて感情が読み取れない。

大好きなスイーツを目の前にして、
嬉しそうに食べ続ける果穂を観ながら考える。
昔の女性関係をもっと批判し、罵倒されて嫌われてもおかしくない筈だ。

自分自身は罪の意識に襲われながら…
それでも果穂から嫌われたらと思うと怖い。

「社長、そろそろご挨拶に。」

再度新田戻って来てそう催促するので、
果穂を連れて川田教授の控室に向かう。

今夜の果穂のドレス姿はどうしようも無く綺麗で、メイクもいつもより大人びた雰囲気を醸し出している。

他の男共の好奇な目に晒されるのかと思うと、要らぬ心配までしてしまう。

出来れば誰にも合わせなく無いと思うほど気がかりだ。

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