俺様社長は純情な田舎娘を溺愛する　〜その後のエピソード〜
久しぶりに牛丼屋へ入って牛丼を食べる。

「店内で食べるの久しぶり。」

果穂も久しぶりだったらしく、さっきの教会よりもテンションが上がっているのが見ていても分かる。

「教会より、牛丼屋の方が嬉しそうだな。」

2人掛けのテーブルに座って牛丼を食べていると、やたら定員が水を汲みに来る事に気付く。

そんなに暇なのか？

そう思って周囲を何気無く見まわすと、
そうじゃ無い事に気付く。

この時間帯の客層は、仕事帰りの会社員、
しかも独身が多い事を思い出す。

そう、うちのカフェで統計を取った時にデータに出ていた。

しかも牛丼を店で食べるのなんて、ほぼ男だと言う事に。

果穂の今日のワンピースは男共にとってはかっこうの餌食だ。

スカートには、ハンカチを置いて少し隠してはいるが、座ると膝が見える程の長さだ。
白い綺麗な生足は隠しきれない。

胸元に至っては、レースの隙間から谷間が見えそうで見えない、何とも言えない状態だった。

何で俺は今日に限って牛丼屋を選択したのかと、数時間前の自分を呪う。

これは急いで帰らなくては、
自分のことの様に落ち着かなくなる。

女って言うのはいつもこんな気持ちで、
露出度の高い服を着るのか⁉︎

「果穂、急いで食べて、早く帰ろう。」

「どうしたの？
いつもはゆっくり食べてって言うのに。
何かお仕事思い出したの？」

当の本人はまったく気付かないからタチが悪い。

不思議そうに俺の顔を見てくる果穂が可愛すぎて、俺すらもヤバい程、体が反応してしまいそうだ。

頭で円周率を唱えながら平常心を取り戻し、黙々と牛丼を食べた。

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