俺様社長は純情な田舎娘を溺愛する 〜その後のエピソード〜
15時過ぎ、
まだまだ日差しは強く太陽の照り返しが強い公園で、今日も果穂は『陽だまりcafe』を営業していた。

2人で車に残り、戸川だけを店に向かわせる。

様子が気になり、離れた場所から優斗と2人見守る。

果穂が頭を下げて、にこやかに挨拶しているのが見える。
どんな人にも、例え傷つけられた相手でも、変わらずちゃんと対応出来る心の強さを垣間見る。

注文を聞き、お金はもらわず手を振って断っている様だ。

うちのみかんパフェの原点だと教えてあるから、多分みかんパフェを注文した筈だ。

戸川が頭を深く下げて、果穂に詫びている姿がみえる。
果穂はしきりに手を振って、笑顔で応対している。
例え刃物を突きつけられても、両手を広げて出迎える様な、強さが彼女にはある。
だから必ず許すだろう。

そんな彼女を誇らしくもあるが、心配も尽きない。

「お前の奥さん、凄いな。」

優斗が眩しそうに目を細めて、2人の様子を眺めている。

「惚れるなよ。」
つい牽制すると、

ハハっと優斗は笑って、
「お前を敵に回したく無いから無理だ。
僕に勝ち目は無いよ。」
そう言う。

話は終わったらしく、2人でこちらを見て話をしている。
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