俺様社長は純情な田舎娘を溺愛する 〜その後のエピソード〜
(翔side)

この数ヶ月は、新しい店舗の立ち上げが三件続き忙しかった。
果穂の地元の店舗も9月にオープン迎え、
順調に軌道に乗り売上げも伸ばしている。

プライベートでは、外部の仕事をしばらくセーブして、結婚式の準備に忙しい果穂を出来る限り手伝った。

心に思い当たる失態も、心苦しい隠し事なんて何も無い。

昨夜だって、抱き足りなさを感じながらも何とか自己を制御する為、円周率を何度唱えたか分からない…。

「あの、翔さん…。」

緊張気味に、こちらを見てくる果穂の澄んだ瞳を見つめ、吸い込まれそうになりながら、次の言葉を唾を飲んで待つ。

「あの、これ…。」

「…これ?」
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