俺様社長は純情な田舎娘を溺愛する 〜その後のエピソード〜

やっと手の届く所まで来た果穂に優しく微笑み、義父と挨拶を交わす。

差し出した手に、そっと彼女も手を重ねて一緒に壇上を一歩ずつ登る。

彼女と目を合わせながら、
その綺麗な凛とした姿をずっと見ていたいと思うほど、彼女に惹きつけられる。

「果穂、凄く綺麗だ。」
そっと呟く様にそう伝えると、彼女は照れたように可愛く笑う。

「翔さんも、凄くカッコイイです。」
彼女も小声でそう言って微笑む。

壇上で待つ神父の前までたどり着き、
定番の言葉を交わし合う。


「はい、誓います。」

やっと、果穂のベールアップの段階になった。
嬉しさのあまり笑みが溢れる。

ベールを手に取りゆっくりと持ち上げる。
直に目が合ってお互い微笑み合う。