俺様社長は純情な田舎娘を溺愛する 〜その後のエピソード〜
翔の一声で、部屋にいた誰もが落ち着き冷静さを取り戻す。

彼が彼ゆえに、生まれ持ったカリスマ性なのか上に立つ者としての威厳なのか。

ここに居る誰もが、翔の次の指示を待つ。

「雅也は、招待客の様子を見に行って来てくれ。この騒ぎに気付いているかどうか、
気付いていないようなら何事も無かったように振る舞え。」

「了解。」
雅也は言葉短に、身なりを整え足速に部屋から出て行く。

「新田は、その男から目を離すなよ。
この騒ぎの後始末を頼む。」

「任せて下さい。隣の部屋をお借りします。」
そう言って、松田純を連れて部屋を出て行った。
「メイク担当の方、すいませんが10分ほど時間を下さい。
2人で話しをしたいので。」
3人ほどいたスタッフは頷き、廊下に出て行く。

「プランナーさん、式はこのまま継続の方向でお願いします。
ただ、フラワーシャワーは後に回して下さい。
招待客を先にクルーザーに乗船させて、
食事の方をお願いします。
その間に、支度を整えます。」

「了承しました。
すぐに誘導し、食事の方を進めます。」

支配人と、プランナーは足速に部屋を出て、仕事に戻る。
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