ソファーときんぴらごぼう
忙しくて
本当に本当に作り置き大量にしていてよかった。
今週に限って、なんでかすごく忙しい。
大きなことじゃないんだけど…積み重なってる。
相馬さんも仕事忙しいようだ。
時期なのか何なのか。
仕事終わって帰って簡単な料理と家事をして。
遅くなるときは連絡をするように言ってくれていたが、今週ほとんどそれ。
一緒にご飯も食べてないし、朝も出発が早い。
体大丈夫だろうか。
辛うじてお弁当だけは渡している。ほんとに倒れないか…心配。
簡単に作った味噌汁と、焼いただけのおかず。
これにご飯と作り置きのおかずを出せばあら不思議。
立派にご飯になりますね。
いただきます、と手を合わせて食べているとガチャっと玄関で音がした。
「おかえりなさい」
相馬さんがひょこっとドアから顔を出す。
「…お腹すいた…」
犬だったら耳がたれていそうなしょんぼり具合。
「ご飯出しますー!」
慌ててご飯を取りに行った。
「…ごちそうさまでした…」
すごい勢いで食べ始めて、あっと言う間に完食。
目を閉じて満足している…ように見える。
「お疲れ様です。どうぞ」
食器と入れ替えにお茶を置く。
「ごめんね、ありがとう。食べたら動きたくなくなっちゃった…安心して」
本当に忙しかったようで、お昼は仕事しながらデスクで食べてるらしいし、休憩もたいしてとれずとのこと。
残業して、今に至るそうだ。
目の下にクマも住んでいるし。
私も忙しいと思ったけど、上回る忙しさなんだろうな。
相馬さんの後ろに回って、肩を揉んでみる。
「疲れてるでしょ、いいのに…でも…気持ちいい…」
ぐったりのまんま、身を委ねる相馬さん。
「私上手って言われるんですよー。
ほんとに疲れてますもんね。週末休めそうですか?」
「…多分…」
ほんとかよと思っていたら、そのままうたた寝をし始めてしまった。
あらま。ほんとに疲れてるわ。
ひざ掛けを掛けて、とりあえず洗い物やお風呂を済ませることにした。