ソファーときんぴらごぼう
休日
「…おはようございます」
9時を回ったあたりで相馬さんが起きてきた。
私はいつも通り起きて、ご飯を食べて、スマホを見ていたところ。
「…おはよ…」
めちゃくちゃ眠そう。寝癖あるし。
無防備な顔だなあと思って、ふふっと少し笑ってしまう。
「夕方ご飯食べに行かない?」
相馬さんの席に軽めの朝ごはんとコーヒーを出した時に誘われた。
「いいですね。何食べましょ?」
「食べたいものないの?なんでもいいよ?」
ニッと笑う相馬さん。心臓に悪い。
考えといてねーっといって、朝ごはんを食べ始めた様子。
何がいいかなぁ。
「だから、その前にお出かけするからねー」
「あ、どこかいくんですか?」
そうなんだと思ったら、
「うん、どこいこうか?行きたいとこある?デートみたいだね」
またそんな顔で笑うもんだから。
意識するじゃん。そんなん。
「お出かけですね!」
デートじゃなくお出かけと言い直して洗い物をしに行く。
顔が赤いからあんまり見られたくなくて。