ソファーときんぴらごぼう
「…」
無言でガツガツ食べる。食べる。
お、美味しい…かしら…。ちょっと不安になるが、自分で食べた感じ不味くはないと思うんだけどな…。
「…ごちそうさまでした。美味かった…」
手を合わせてふうと息をつく相馬さん。
美味しかったなら何よりだ。
「…きんぴらごぼう、得意なの?
何か特別な味付けしてる?」
「得意というか、よく作ります。お弁当にも持っていきやすいので。
特別な味付け…?」
特別?と考えていると、そっかーといって目を閉じてしまった。
もう少しで私も食べ終わりそうだけど、私より盛りを良くしたはずだから…食べるスピード早いなぁと感心してしまう。
彼氏とか最後にいつだったか…久しぶりすぎて、二人でご飯が新鮮すぎる。
自分が作ったものを美味しいと言ってもらえる、そのことにすごく胸が温かくなるのを感じた。