涙恋
やきもちをやいたのか、すぐに雪名は私を呼んだ

「何ー?」聞いてないフリ

「何ー?じゃないよ。分かってるでしょうね・・秋坂クンには・・・」怒りの炎が燃えているみたいだ

雪名は小学校のころから浮気好き。~が好きって言ってたのが次の日には=が好きになったとか・・本命はいないらしい・・ってかいないね・・

そういえば・・秋坂クンの好きな人を・・・聞かないと・・

「秋坂・・クンの好きな人ってさーだ・・」って言おうとしたら・・「秋坂クン。先生呼んでるよ」って女子が来た・・

しかも・・亜玖亜って子じゃん・・・でも近くからみると美少女だね・・・

「こんにちわ」亜玖亜は私に声をかける―

「こんにちわ」と私も言う

「隣いいかな?」にこっと笑って言う

「どうぞ」いやだなんていえるわけないよーー

「大輔君ね・・・」健吾じゃなくて大輔かよ・・・

「うんうん」興味あるフリ

「もしかしたら・・・あなたのこと・・・」言い終わらないうちに

「ごめんー亜玖亜、書類よろしく」と帰ってきた

いいところだったのにぃー

すると、雪名がこっちに来た

「亜玖亜さんね・・あなた」雪名は妙に怖い・・

「そうですが・・」亜玖亜さんは名前のとおりクールって感じ・・

「健吾があなたのこと好きって言ってたけど・・」健吾は自分で教えていたのかー

「そうなんですか・・」いたって冷静

「でも麻子がす・・」まだ早いよーってワケで話題変え

「そそそーーーーーー野球部ってさーつかれるよねーー」と言い終わらないうちに切る

でも亜玖亜さんに分かっちゃったかも・・

「麻子さんだっけ・・?私ね・・健吾の恋協力してあげよっか?」やめてくれー
第三者がはいってドロドロぐちゃぐちゃになるのはいやだー

「けっこうです・・・亜玖亜さん、付き合っちゃえば?」冗談で言った

でも本当に冗談だったんだ―

その時、丁度、健吾が来て「亜玖亜さん、後で屋上へ着てね」と言って帰ってった

私は告白だとピピーンときた・・ところが、雪名が、「亜玖亜!後でちょっと・・」

一体何をするつもりだろうか―
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