キミとの運命は永遠不滅っ‼︎
「あと5分じゃないでしょ!起きなさい!」
せっかく頭から被った布団は、
ママの馬鹿力によって取られてしまって。
「あー!もう、ママのいじわる!」
起きなきゃ行けなくなったのは、
言うまでもない.....................
***
まだほんの少し、
寒さが残る中学3年生の春。
「ほーんと、
永那の寝起きの悪さは誰に似た事やら」
呆れたような口調で、両手を腰に当てながら食卓テーブルの側で話すママ。
「............っ、たぶん、パパだもんっ!」
「あー、でも確かにそうかもっ!」
パパのことを話すママは、
悲しそうだけど、やっぱりどこか笑顔。
でも、今はまだ、
少し苦しそうな笑顔でしか笑えない。
だって、パパはもういないから.....................