永遠に続く一方通行の約束を
それまで雄斗の話を俯いて聞いていた宇花は、その言葉でぱっと顔を上げる。
「ううん。大丈夫だよ~?それよりお話聞くけど、先に飲み物ほしいでしょ?用意するからゆうくん待っててね!」
しかし、先ほどから一変、その表情には、場違いで不気味な程、明るい笑みを浮かべていた。
「う、うん。分かった。」
今度は、雄斗の方が驚いた様子である。
何か、おかしい。
いつも通りの表情ではあるが、何かが違う。
ほんの一瞬の間の変わりように、宇花の中の“ナニか”が決定的に変わったことを雄斗は感じとってしまった。