永遠に続く一方通行の約束を
「な、なんだ。焦ったよ。どうなることかと思った。」

思いきり深呼吸をしながらそう言葉を発する。


「なんてね」

「えっ?」

突然の切り返しに思わずというように雄斗の口から声が漏れた。


「えっ?じゃないよ~えへへ、もしかしてほんとに宇花がOKしたと思ったの~?まだまだ甘いな~ゆうくんは」

にこにこと笑っているはずなのに纏う空気は冷ややかで、触れば火傷を負ってしまう、そんな気がした。


「どういうこと?宇花、説明してくれないと分からないよ。」

「説明?そのままだよ?言葉のまま宇花はゆうくんと別れるつもりないってことっ!」

「でも、さっきは了承してくれたよね?あれはなんで?」

分かりたくない、そう言うように宇花への問いを連ねる雄斗。


「今日のゆうくんはいっぱい質問してくれるね!宇花嬉しい!」

本当に嬉しそうに笑いながら話す宇花に先ほど以上の恐怖を覚えてしまう。


「そんなことじゃないでしょ。俺が言ってるのは、もっと根本的なことで、」

「そんな、こと…?」

「っ…!」

纏う空気が変わった。

低温火傷を引き起こしそうだった空気は容赦なく迫りくる青い炎へと変化したようだ。

見た目では熱さの分かりにくい青い炎は触れれば赤の炎以上の火傷を負うことになる。

そんな危うい恐ろしさを雄斗は宇花から感じとったのだ。

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