永遠に続く一方通行の約束を
「そんなことじゃないもん、宇花の言ってること分かってないのゆうくんだし。」

少し拗ねた口調で呟く。

「あっ!でも、分かってくれなくてもいいかな~?もう、終わるから。」

一変、薄く笑みながらそう告げる彼女の目は深い闇のように暗く淀んでいた。


「なな、何、を、か、考えて、」

恐怖からか、上手く言葉が繋がらない。


「ゆうくん、覚えてる~?宇花と約束、したよね?ずっと一緒って。」

「あれは、約束というより…っていうか、あの時とは状況が、違うし、」

「状況が変わったのってゆうくんだけだよね?宇花はなんにも変わってないよ。」

圧に押されてしどろもどろになりながら良いわけ紛いのことを続けるが宇花の言葉に一蹴されてしまう。


「ご、ごめん。別れようとか言わないから。」

「謝ってほしいんじゃないよ。」

「じゃあ、何て言ってほしいの?」

「ゆうくんが一番良く分かってるはずだもん。」

「分からないよ。」

「なんで?」

「なんでって…」

困ったように首をふる雄斗に向かって

「なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで!」

激昂し、ほとんど叫びながら呪文のように問い続ける。


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