永遠に続く一方通行の約束を
「宇花落ち着いて!俺ももっと宇花のこと考えるから、だから、お願い、落ち着いて…」

懇願する雄斗の声は掠れていてひどく疲弊した彼自身を表しているようであった。

「宇花のためならなんでもする、宇花がそれで落ち着くなら…“ずっと一緒”にだっている…から」

全てを諦めてしまったようなその言葉は見ている方が痛々しいくらいだ。


「ずっと一緒?ねぇ!今ずっと一緒にいるって言ってくれた!?」

しかし、宇花にその様子は映らない。彼女には雄斗が放ったその言葉のみしか聞こえていなかった。


「ずっと一緒、それが宇花が俺から聞きたかった言葉?」

尋ねる雄斗に彼女はきらきらとした瞳で頷く。

「そう、そうだよ!宇花が欲しかったのはその言葉!やっぱりゆうくんの気持ちも変わってなかったんだ!」

そんな訳がないのだが、宇花にはそうとしか映らないらしい。


「はは、そうだね。おんなじだ。」

彼自身も弁明をするのが億劫になったのか、弱りきった笑みの中でそう発するのみで安堵の表情を浮かべるだけだった。


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