白衣の王子たち

中に入っていたのはシンプルで華奢なネックレス。

控えめなロゴと、小さな宝石のついたデザイン。

大人の女性のネックレスって感じ。

蓮くんはそのネックレスを手に取ると

私の首につけてくれた。

首に心臓がついたのかってくらい

ドキドキする。

「うん、似合うよ。

かわいい。」

「こんな高いの、貰っていいの?」

「うん、俺別に値段とかみたことないけど。

デパートで可愛い子に似合う

1番いいやつくださいって言っただけだし。」

< 126 / 295 >

この作品をシェア

pagetop