白衣の王子たち

それにしても、、、

また少し、痩せたな。体が軽い。

そもそも元が華奢だから、

もう少し食べさせないと、、、

というか、華奢な体重ですら保てないほど、

病気が進行しているんだろうか。

よくないことが頭によぎる。

単に、学校が忙しいとかであればいいけど、、、

「蓮くん、、、?険しい顔してるけど

つらい?ほんとはまだ熱ある?」

白い腕が伸びて、自分の額に当たる。

発作と熱でしんどいはずなのに

人の心配をして、、、

「本当に熱はないよ。

心配してくれてありがと。

ちょっと考えごとしてただけ。」

「ならいいけど、、、

あまりにも深刻な顔するから、怖かったじゃん」

ふふ、と無邪気に笑うはな。

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