白衣の王子たち
〈はなside〉
「、、、ん」
あれ?私駅から出て、、、。あれ?
なんか消毒の匂いがする。
全然思い出せない。
佐倉先生の声が聞こえる。
「、、ん、、せんせ、、?」
薄ら目をあけてみる。
目開けるのもしんどいな、、、
「無理して話さなくていいよ。
ここ病院だから安心して」
佐倉先生、呆れてる、、、?
やだ、見捨てないで、、、
涙が出てきた。
「ごめんなさ、、、せんせ、、」
酸素マスクが邪魔でうまく話せない。
「まったく、、、なんで無茶するかな。
言い訳は元気になったら聞くから。
今はおとなしくしてて。」
佐倉先生は、ふっと笑った。
よかった。
安心してしまって、また眠ってしまった。