白衣の王子たち
「美波、ごめん。
ちょっとお手洗い行ってくるね。」
「大丈夫?私ついて行こうか?」
さすが美波、
恐らくわたしの異変に気付いてるみたい。
「ううん、大丈夫。」
美波にはそう言ったけど
少し具合が変。
心臓が苦しくて、吐きそう。
体調悪くなる予兆とか、なかったのにな。
重い足でお手洗いに向かう。
「はな!大丈夫か?」
どうやら晴人が追いかけてきたようだ。
「うん、、大丈夫。」
「俺と2人で抜け出さない?
休めるところ、行こうよ。」
「、、、晴人?
何言ってるの、、、?」
耳を疑う発言に、晴人の方を振り返る。
「お酒のせいでドキドキしてるだけだよ。
休めばなおるし。」
「お酒入れたの?
最っ低、、、」
なるほど、
これでこの不調の合点がいった。
「酒くらいみんな飲んでるだろ。
はなはさ、
俺のこと幼馴染だとしか思ってないみたいだけど
ずっと好きだったんだからな。
気づかないお前が悪い。
、、、こうするしかないだろ。」
「触らないでっ、やめて、」
晴人は酔っているのか、
強引に腰に手を回してくる。
具合が悪いせいで、抵抗もできない。
どうしよう。