白衣の王子たち
「っげほ、ん、ごめんね。先生。」
呆れられちゃったかな。
追いかけることもできなくて、涙が出てくる。
「はなちゃんは謝らなくていいよ。
蓮が悪い。
泣かないで。泣いたら余計苦しいでしょ。」
先生は頭を撫でて、
指で涙を拭ってくれる。
「蓮くんに嫌われちゃったかな。」
「大丈夫。
蓮、はなちゃんにぞっこんだから
そんな簡単に嫌いになったりしないよ。
はなちゃんのことが心配で
強く言っただけだと思うし。
蓮も頭冷やして明日には元に戻ってるだろうから
はなちゃん、今日はもう体休めてほしいな。」