白衣の王子たち
夜空を見上げながら彼を待つ。
皮肉にも、今年1くらい綺麗な空。
そういえば、今日は流星群だったかな。
薄れゆく意識の中で、流れていく星を見つめる。
“1日でも長く、生きられますように”
無意識に、そう願っていた。
本当は、もっと生きたい。
死にたくない。
自分の奥底の押し殺していた感情。
出てこないでよ
気づきたくない。
胸のキャパは、とっくにオーバーしてる。
「よく頑張ったね。
もう、休もう。」
暖かい体温に包まれて
思考回路はシャットダウンした。
そこで私の記憶は途切れている。