白衣の王子たち
「はぁ、、、
ねぇ、はなちゃん。
多分これこないだ病室脱走した時に
感染してるからね?
今のはなちゃんはこういう少しの感染症も
命取りなんだから自覚持ってくれないと本当に」
「先生、落ち着いて。」
次から次へと言葉が止まらない先生を
龍くんが制止する。
「もういい!」
せっかく龍くん、点滴刺してくれたけど
もう、うざったい。
点滴の針を抜いて、床に落とした。
そのままベットから立ちあがろうとしたけど、
思ったより体は限界なようで
そのまま床に膝をついてしまった。
「その体じゃ無理だよ。
観念して。」
呆れた顔の先生に見下ろされて
益々腹が立つけど、
抵抗できる体力もなくて
抱き上げられたところで
意識を手放した。