白衣の王子たち
「気づいてるかもしれないけど、
僕、はなちゃんのことが好きなんだ。
我儘で、自我が強くて、おっちょこちょいで
すごい腹立つ。
でもね、それ以上に守りたくて愛おしいから。
さっきみたいに言われたところで、
はなちゃんを見放したりしないよ。
だから、大丈夫。
安心して。」
わたしの額に、優しい口づけが落ちる。
目が合った先生は、すこし頬を赤くしていた。
「先生、ありが、、、
げほっ、、っん」
無茶しすぎたかな。
発作の予兆がする。
「ほら、無茶するから、、、
病室戻るよ。」