白衣の王子たち

蓮くんはあの後、急患対応で部屋を後にしていった。

本当に蓮くんいて助かった、、、

それはさておき、大暴れしたから自業自得なんだけど

熱が上がってる気がする、、、

「はなちゃん、

ぼーっとしてるけど、

しんどいんでしょ」

佐倉先生には、バレバレだなぁ。

しかも、なんか点滴用意してる。

やだなぁ。

「頭痛い、、」

熱あると頭痛くなる、、

「熱測るね」

体温計を差し込んで、

佐倉先生の手が首元に当てられる。

「佐倉先生の手、冷たい、、気持ちいい」

「体あっついな、はなちゃん

しんどいでしょこれ」

佐倉先生は苦い顔をする。

そんな熱上がってるかな、、、?と思っていると体温計がなった。

今度は隠す間も無く

素早く体温計を取られてしまった、、、

「せんせ、?何度?」

私に返事をする間もなく、

PHSで連絡し始めた。

どうしたんだろ、、、

「あ、ごめん。佐倉だけど。

南野さん、40度超えてる。

解熱剤、至急よろしくお願いします。」

40度超えてるのか、、、

聞かなきゃよかった。

いつもの担当看護師の龍くんが勢いよく病室に入ってきた。

慌ただしく準備される解熱剤であろう点滴。

やだなぁ、、、。

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