どうも、噂の悪女でございます
「今日のお昼? え!? 大変、準備しないとだわっ!」
手紙には、本日のお昼頃に屋敷に行くと書かれていた。マーガレットは慌てて立ち上がる。
「エレン、準備を手伝ってくれる?」
「もちろんです」
マーガレットはエレンに手伝ってもらい身支度を進める。鏡に映る自分を見つめながら、これからのことを考えたのだった。
その数時間後、ダレンは予告通りマーガレットのいるベイカー侯爵家にやって来た。黒塗りに金の装飾が施された馬車から降りてきたダレンは、マーガレットに気付くと形のよい口元に弧を描く。
「やあ、マーガレット」
「ご機嫌よう、ダレン様」
マーガレットはぺこりとお辞儀をすると、ダレンを応接室へと案内する。勧められたソファーに座ると、ダレンは昨晩あの後王宮で決まったことを一通り教えてくれた。
「そうですか。婚約破棄は決定、イアン殿下はメアリー様とご婚約すると」
「ああ。近日中に公式発表される。それに、聖女の仕事はメアリーが『自分が責任を持って全うします』と宣言した」
ダレンはそこで言葉を止めると、一通の封筒を取り出した。
「これは?」
「王妃様から」
「…………」
手紙には、本日のお昼頃に屋敷に行くと書かれていた。マーガレットは慌てて立ち上がる。
「エレン、準備を手伝ってくれる?」
「もちろんです」
マーガレットはエレンに手伝ってもらい身支度を進める。鏡に映る自分を見つめながら、これからのことを考えたのだった。
その数時間後、ダレンは予告通りマーガレットのいるベイカー侯爵家にやって来た。黒塗りに金の装飾が施された馬車から降りてきたダレンは、マーガレットに気付くと形のよい口元に弧を描く。
「やあ、マーガレット」
「ご機嫌よう、ダレン様」
マーガレットはぺこりとお辞儀をすると、ダレンを応接室へと案内する。勧められたソファーに座ると、ダレンは昨晩あの後王宮で決まったことを一通り教えてくれた。
「そうですか。婚約破棄は決定、イアン殿下はメアリー様とご婚約すると」
「ああ。近日中に公式発表される。それに、聖女の仕事はメアリーが『自分が責任を持って全うします』と宣言した」
ダレンはそこで言葉を止めると、一通の封筒を取り出した。
「これは?」
「王妃様から」
「…………」