契約結婚のはずなのに、予定外の懐妊をしたら極甘に執着されました~強引な鉄道王は身ごもり妻を溺愛する~
「ウエディングドレス、とても似合っていた」
「ふふ、もう三十路だし、初々しい花嫁さんじゃないわよね。でも、お世辞だったとしてもうれしいわ」
「そんなことはない。あまりに綺麗で見とれたよ。きみは最初に出会ったときから変わらないな」
「まさか、今は一児の母よ?」
「いや、いつまでも美しくて、ずっとかわいくて……だれよりも色っぽい」
愛しくてたまらないという感情が伝わってくる深い声音。
横顔に熱いまなざしを感じる。わたしも彼を見つめ返し、数秒視線が絡んだ。
ふたりの間だけで通じる、ひそやかな合図。
次の瞬間、伊織さんが片ひじをついて覆いかぶさってきた。トップライトで切り取られていた星空が彼の陰になり見えなくなる。
星明かりの代わりに現れたのは、伊織さんの瞳の中に揺らめく炎。燃え盛る恒星よりも激しくて、どんなほめ言葉よりも雄弁な欲求。
「結菜、結婚してくれてありがとう。愛してる。きみだけを一生愛している」
「ふふ、もう三十路だし、初々しい花嫁さんじゃないわよね。でも、お世辞だったとしてもうれしいわ」
「そんなことはない。あまりに綺麗で見とれたよ。きみは最初に出会ったときから変わらないな」
「まさか、今は一児の母よ?」
「いや、いつまでも美しくて、ずっとかわいくて……だれよりも色っぽい」
愛しくてたまらないという感情が伝わってくる深い声音。
横顔に熱いまなざしを感じる。わたしも彼を見つめ返し、数秒視線が絡んだ。
ふたりの間だけで通じる、ひそやかな合図。
次の瞬間、伊織さんが片ひじをついて覆いかぶさってきた。トップライトで切り取られていた星空が彼の陰になり見えなくなる。
星明かりの代わりに現れたのは、伊織さんの瞳の中に揺らめく炎。燃え盛る恒星よりも激しくて、どんなほめ言葉よりも雄弁な欲求。
「結菜、結婚してくれてありがとう。愛してる。きみだけを一生愛している」