契約結婚のはずなのに、予定外の懐妊をしたら極甘に執着されました~強引な鉄道王は身ごもり妻を溺愛する~
「いや、俺だって父親なんだから、娘の世話をするのは当たり前だろ?」
「ふふ、そういうところも好き」
結菜がかわいらしく笑って、こちらを見つめる。朝から俺を魅了しようとしているのかと思ってしまう。
「あー、結菜。もう一度ベッドに連れていってもいい?」
彼女は真っ赤になって、ぷるぷると首を振った。
「だ、だめよ。まぁちゃんが起きてるんだから」
「じゃあ、愛菜が昼寝をしたら」
「えぇ!?」
「冗談だよ」
「もう……」
しょうがない人、という体でため息をつく結菜。少し安堵した様子の彼女をからかいたくて、意味深長な含みを持たせて笑って見せた。
「夜まで待つ」
「い、伊織さん!?」
結菜は慌てて、一歩後ずさった。いつまで経ってもうぶな妻に愛しさがつのる。
彼女に契約結婚を持ちかけた日には、このような穏やかな時間を持てるとは思っていなかった。
結菜がすべてをくれた。
「ふふ、そういうところも好き」
結菜がかわいらしく笑って、こちらを見つめる。朝から俺を魅了しようとしているのかと思ってしまう。
「あー、結菜。もう一度ベッドに連れていってもいい?」
彼女は真っ赤になって、ぷるぷると首を振った。
「だ、だめよ。まぁちゃんが起きてるんだから」
「じゃあ、愛菜が昼寝をしたら」
「えぇ!?」
「冗談だよ」
「もう……」
しょうがない人、という体でため息をつく結菜。少し安堵した様子の彼女をからかいたくて、意味深長な含みを持たせて笑って見せた。
「夜まで待つ」
「い、伊織さん!?」
結菜は慌てて、一歩後ずさった。いつまで経ってもうぶな妻に愛しさがつのる。
彼女に契約結婚を持ちかけた日には、このような穏やかな時間を持てるとは思っていなかった。
結菜がすべてをくれた。