契約結婚のはずなのに、予定外の懐妊をしたら極甘に執着されました~強引な鉄道王は身ごもり妻を溺愛する~
これって、〝一夜のあやまち〟ってやつよね。わたし、生まれて初めて、付き合ってもいない男性と関係を持ってしまった。
うろたえて声を上げそうになって、慌てて口もとを押さえた。
自分のやってしまった行為には我ながら驚いたけれど、よく考えてみれば後悔はしていない気がする。
夢のような一夜だった。東條さんは、とても優しかった。でも、穏やかな愛撫が、次第に我を忘れたように荒々しくなって……。最後には、わたしも夢中になってしまっていた。
きっと彼も酔っていたんだと思う。そうじゃなければ、東條さんみたいなスーパーエリートが、若くもかわいらしくもないわたしみたいな女を抱くなんて考えられない。
「ん……。ああ、おはよう」
ゆっくりと目を開け、かすれた声でつぶやく東條さん。わたしはびっくりして、ベッドの上で飛び上がった。
「お、おはようございます、東條さん!」
彼は「くくっ」と声をひそめて笑った。
「伊織、だろ?」
そうささやくと長い腕を伸ばして、わたしを毛布の中に引き寄せる。
「あ、え……? 東條さん?」
「い、お、り」
「い、伊織さん」
うろたえて声を上げそうになって、慌てて口もとを押さえた。
自分のやってしまった行為には我ながら驚いたけれど、よく考えてみれば後悔はしていない気がする。
夢のような一夜だった。東條さんは、とても優しかった。でも、穏やかな愛撫が、次第に我を忘れたように荒々しくなって……。最後には、わたしも夢中になってしまっていた。
きっと彼も酔っていたんだと思う。そうじゃなければ、東條さんみたいなスーパーエリートが、若くもかわいらしくもないわたしみたいな女を抱くなんて考えられない。
「ん……。ああ、おはよう」
ゆっくりと目を開け、かすれた声でつぶやく東條さん。わたしはびっくりして、ベッドの上で飛び上がった。
「お、おはようございます、東條さん!」
彼は「くくっ」と声をひそめて笑った。
「伊織、だろ?」
そうささやくと長い腕を伸ばして、わたしを毛布の中に引き寄せる。
「あ、え……? 東條さん?」
「い、お、り」
「い、伊織さん」