bitter × sweet
離れようかした時に地面に座り込みそうになった所をまた蜂谷に抱きとめられた。


「最悪。」


「蜜ちゃんただの強がりでしょ。俺の一家心中っていうウソ信じるなんて純粋だね。」


は…??

嘘!?何、何そのしょうもない嘘。

元はと言えばこの話のせいで体が強ばってたんですけど…!?



「蜂谷最低。」

「ん、俺の気分は最高だよ。」



どんだけ煽りスキルが高いんだこの男は。


「でもさー、今蜜ちゃん腰抜けちゃってまともに立てないよね。俺が離したらまた地面に座り込んじゃうよ?」


「っ…。良い、」



「ふぅーん、まぁ、そんなに嫌なら地面に座り込んどく?」


「え、っひゃあ…っ、!」



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