bitter × sweet
いきなりパッと離された私の体は蜂谷の言う通り、一気に地面へと座り込んでしまった。


しかも今の季節はまだ朝はコンクリートが冷えていて冷たい。


一気に足にひんやりとした感覚が広がるのが分かった。



「ふっ、蜜ちゃん今のその格好みじめだね。まぁ俺からしたら可愛いけど。」


蜂谷はそんな私を見て満面の笑みを浮かべながら悪魔のようなことをいってくる。


腹が立って、体に力を入れて立とうかするけどなかなか力が入らない。

あぁ…っ、もう、恥ずかしい。



普通に人も通るし、こんなのただの恥さらしだ。



「俺にぎゅうしてっておねだり出来たら、また力入るまで人目つかない所で抱きしめてあげるよ?」


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