ハイスぺな俺が北川さんに相手にされない


「特別な日、彼はいつも、
そばにいないんです…

彼女じゃないので、わがまま言ったら
ダメなのはわかってるんですけど、
誕生日とクリスマスだけは、
一緒にいて欲しかった…」


いて欲しかったってことは、
誕生日もあいつは北川さんを
放っていたのか?

「覚えてますか?
野球のチケットのこと」
「あぁ、俺にくれたやつな」
「あれ、ほんとは、彼と行く予定だったんです。
あの日は私の誕生日だったんです」

え?
そういえば、俺、北川さんの誕生日、
きいたことなかった。

あの日だったんだ…
やってしまった…


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