ハイスぺな俺が北川さんに相手にされない

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北川　結花　　　　　　　　　　　　　　　
TO: y-kase@○○○○.co.jp

ネクタイの件

加瀬様

お疲れ様です。

ネクタイがちょっとまがっております。
ご確認願います。

北川
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
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おい……

俺がネクタイを締めなおしながら
北川さんの方を見ると、
彼女があわてて物陰に隠れたのが見えた。

はぁー…

「田中さん」
「どうしたー？イケメン」
「女の子が自分のこと避けるのって、
ズバリどういうことですか？」

田中さんはうーんと言いながら、
両手を頭の後ろで組んで、
椅子の背にもたれた。

「生理的に無理なのかもなー」

え…うそ…

もしかして、俺、急にキスしてくる
気持ち悪い奴だと思われた？

普通にショック…

でも、このままにしておくわけにはいかなかった。
だって明日はクリスマス。