ハイスぺな俺が北川さんに相手にされない



「だって、私、加瀬さんがお食事に
誘ってくれた時、
すごくさっぱり断ってしまったし…」
「そんなことなかったけど」
「あ、いや…たぶんそうです。
私てっきり、加瀬さんは
色んな女の子を誘ってるのかと思って…
だから、私はその中の一人…って思ったら
さっぱりしてしまいました」

俺のどこがそんな軽そうに見えるのか
わからないけど、
今後気を付けよ。

「俺、モテるからな」
「ふふふっ!自分で言っちゃう…
はい、そうですね」

北川さんはやっと笑顔を見せてくれた。

「でも、モテるのと軽いのは違うから」


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