ハイスぺな俺が北川さんに相手にされない
第九章
今年のクリスマスは休日。
北川さんには24日の土曜日午後五時に
俺の家に来てもらうように言った。
だから俺は、朝から気合いを入れて
準備をしていた。
きっと、世の中の男たちは
彼女をいいお店のディナーに
連れていったりするんだろうけど、
俺はその必要がない。
ハイスペだからな!
料理はプロ並み、
部屋はレストラン並みに
おしゃれ、
しかも、ベッドとテレビもある。
最高の空間!
昨日、百貨店で食材を揃えたし、
いつもより奮発してシャンパンも買った。
プレゼントはクリスマスラッピングをしてもらい、
クローゼットの中で待機中。
部屋の飾り付けもした。
ツリーは北川さんと飾り付けしたから
元から完璧だけど、
壁に電飾を這わせたり、キャンドルをおいた。
今から部屋をいつもより念入りに掃除して、
テーブルをクリスマスディナー用に
飾り付けして、料理を作る!
今日はここで、
北川さんと二人きりで過ごすんだ。
どうしよ。
まじで楽しみ。