ハイスぺな俺が北川さんに相手にされない

北川さんは、前髪を触りながら、
照れ笑いした。

あぁ、もう、かわいい!
俺、大丈夫かな。
こんなかわいい子を前にして、
賢者モードでいられるかな。

とにかくお酒は絶対飲みすぎない。
これが一番気をつけること。

理性がとんだら終わりだから。

「うわあ!いつにもましてすごい空間!」

俺の部屋を見回して、
北川さんが目を輝かせた。

だろ?俺もすごいと思うもん。

俺、インテリアコーディネーターレベルだと思う。

「どうそ、お姫様」

俺はそう言って、北川さんの席の椅子を引いた。

< 140 / 206 >

この作品をシェア

pagetop