ハイスぺな俺が北川さんに相手にされない
第三章
「これ、本当にうちと同じ物件ですか?」
やばい、ドキドキする。
北川さんが、俺の家にいる!
そして、部屋の隅々にまで
目をやっている。
「どこかのおしゃれなカフェみたいです!
センスすごいですね…」
っしゃー!
好感度アップ必至だな。
ま、俺は皆が認めるハイスペ男子だぞ。
住んでる部屋を
デザイナーが入ったと思うくらいに
おしゃれにすることくらい
なんてことない。
「でも、ちょっと……」
「俺、今から料理するから、
好きにしてていいよ」
「あ、はい……」
おしゃれな部屋で、
俺みたいなイケメン男子が
料理してくれるなんて、
女子なら惚れるだろ…
これで料理の味も最高だから、
目と鼻を赤くした北川さんも
きっと元気になるはず!